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鶏肉のファッテ(فتة الدجاج)

ファッテは、パレスチナをはじめとする中東地域でお祝いごとや週末の食事として広く愛される伝統料理で、料理名は「砕く」という意味のアラビア語 fatt (فتّ)に由来します。その名の通り、焼いたり揚げたりしたパンをちぎって使います。

国や地域、家ごとに受け継がれたレシピはバリエーションに富み、その中でもパレスチナのファッテのポイントは温かいヨーグルトソースを使うこと。

酸味がありさっぱりと食べやすいけれど、お米とパンが合わさって満足感がある…現地でも、とても人気のあるお料理です。

材料(4人分):

  • 鶏肉 500g(部位もどこでも、骨つきでも無しでも)
  • パン 2枚
  • 米 2合
  • 水 約1L(→鶏の茹で汁)
  • 玉ねぎ 1個
  • ローリエ 2枚
  • カルダモン 3粒
  • シナモンスティック 1本
  • レモン汁 大さじ2
  • イタリアンパセリ or パクチー 1束
  • アーモンド or 松の実
  • 塩コショウ 適量

<ヨーグルトソース>

  • ヨーグルト 1カップ
  • タヒニ 大さじ1(あれば)
  • レモン汁 大さじ2
  • にんにく 一片
  • 塩コショウ 適量

作り方:

1.深さのある鍋に鶏肉と水、塩小さじ1程度を入れて火にかけ、沸騰したらアクを取り除きます。玉ねぎとローリエ2枚、カルダモン3粒、シナモン(この度はパウダーにしましたが、あればシナモンスティックがのぞましい)を追加して30分ほど弱火にかけておきます。

2.鶏肉が茹であがったら鍋から取り出して、しばらく放置してから細かくほぐしておきます。茹で汁が冷めたらその一部を水の代わりに使い、少し塩も加えて通常通りに2合分の米を炊きます。

3.パンを一口サイズに細かくちぎり、カリッとするくらいまでオリーブオイルで炒めておきます。

※マナキーシュで使うような平たいパンが望ましいですが、自家製でも市販のものでも、手元にあるパンで問題ありません。

4.ヨーグルトソースを作っておきます。小鍋にヨーグルト・タヒニ・レモン汁・すりおろしたにんにくと塩コショウを入れて、弱火にかけながらムラがなくなるまで混ぜます。

5.3.で炒めたパンをお皿に敷き詰めて、上から鶏肉を茹でた出汁をかけて染み込ませます。

6.2.で炊いたお米を乗せ、その上にほぐした鶏肉も乗せていきます。

※鶏を茹でた時の玉ねぎも一緒に盛り付けてみました。

6.4.のヨーグルトソースを温めて上からかけて、更に刻んだパセリと炒ったアーモンドを散らせば、できあがりです。

鶏出汁の水分でパンが柔らかくなるため、古くて硬くなったパンでも美味しくいただけるという、食べ物を大切にする人々の精神が反映されたお料理です。是非試してみてください。

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この記事を書いた人

出雲國の辺境の地から、現代社会の歪みとパレスチナへの皺寄せを憂い、何かできることはないかと模索しています。料理や語学などの文化的観点からのアプローチが主になりそうです。イスラーム圏のお料理を提供するカフェ・アッサラーム(売上の一部をパレスチナ支援へ)を不定期開催中。