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マナキーシュ(مناقيش)

マナキーシュ(マナイーシュ)は、パレスチナを含むレバント地方から誕生し、今やエジプトや湾岸諸国でも食べられている、アラブ世界で人気を誇る薄焼きパンです。

その歴史は数千年前にさかのぼるとも言われており、おもてなしの象徴として多くの習慣や伝統に関連付けられ作られてきました。


今ではチーズや肉など様々なトッピングのものが食べられていますが、乾燥させたタイムやオレガノをベースに胡麻やスマックなどを混ぜ合わせたザータルスパイスをまぶしたマナキーシュが、身の周りの材料で簡単に作ることができ、かつ安価で栄養価も高いため、昔から特に人々から愛されてきました。

今回は、このザータル・マナキーシュの作り方をご紹介します。

材料(直径10cm程度のもの約8枚分):

<生地>

  • 強力粉 400g
  • ぬるま湯 200ml
  • ドライイースト 小さじ2
  • 砂糖 小さじ1/2
  • 塩 小さじ1
  • オリーブオイル 大さじ1

<トッピング>

  • ザータルスパイス 大さじ6

(もしくは、手作りする場合:乾燥タイム又はオレガノ(パウダー) 大さじ4、炒った白ごま 大さじ2、スマック 大さじ1、海塩 小さじ1)

  • オリーブオイル 100ml

作り方:

1.器にぬるま湯、砂糖、ドライイーストを入れて混ぜ合わせ、10分程度置いてイーストを活性化させます(冬は温かい場所に置いてください)。

2.ボウルに小麦粉、塩、オリーブオイルを入れて軽く混ぜ合わせ、1の液体を注ぎ入れて、ひとまとまりになるまでこねます。

ポイント:液体を流し入れた時に泡が立つのが、イーストがうまく活性化している印です!

3.小麦粉を薄くふった台(まな板やキッチンの作業台など)の上に生地を出して、弾力が出てなめらかになるまで、よくこねます。この時、生地が固ければ水を足し、柔らかすぎれば小麦粉を追加して下さい。

4.できあがった生地を丸めて布などでカバーし、20℃~25℃程度の暖かい場所で、生地が発酵して膨らむまで1時間程度静置します。

二倍くらいに膨らむと十分です。

5.空気を抜くように生地を丸め直して、8等分します。再びカバーしてさらに30分間放置して膨らませます。

6.小麦粉を薄くふった台の上で麺棒を使って、丸めた生地を平たい円形に伸ばし、その上にザータルスパイスとオリーブオイルを混ぜたものを塗り広げます。

7.熱したフライパンの上に生地を置いてフタをして中火で数分焼きます。

表面に泡のようなふくらみができてきたら、中まで火が通っている証拠。

マナキーシュのできあがりです。

※全粒粉で作っているため生地が茶色っぽいですが、精白小麦粉で作るともっと明るい色合いのものになります。

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◎マナキーシュ時短版

「発酵を待つ時間がない」という方には、以下の動画のレシピもおすすめです。

簡単でおいしいのだと、日本在住のパレスチナの友人が教えてくださいました。

https://www.instagram.com/reel/CnmwyjUppJg/?utm_source=ig_web_copy_link

◎避難村でマナキーシュを作る様子

ガザで住処を追われテントで生活している人々は、土でオーブンを作り、枯れ木を集め、礼拝用マットなど家から持ち出した少ない身の周りのものを活用してマナキーシュを焼いておられます。

https://www.instagram.com/reel/C2wYSQPo-5D/?utm_source=ig_web_copy_link

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この記事を書いた人

出雲國の辺境の地から、現代社会の歪みとパレスチナへの皺寄せを憂い、何かできることはないかと模索しています。料理や語学などの文化的観点からのアプローチが主になりそうです。イスラーム圏のお料理を提供するカフェ・アッサラーム(売上の一部をパレスチナ支援へ)を不定期開催中。