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ハリッサ(هريسة)

ハリッサ(Harīsa)は、パレスチナや周辺地域で古くから親しまれてきたセモリナ粉のケーキです。
パレスチナでは地域や世代によって呼び名に違いがあり、北部や内陸の農村部では「ハリッサ(هريسة)」、海沿いやレバノン文化の影響を受けた地域では「ナムーラ(نمورة)」、そして近代以降はエジプト由来の「バスブーサ(بسبوسة)」という呼称も広く使われています。

もともとは家々で作られてきた日常のおやつですが、イード(イスラームの祝祭)や結婚式などお祝いの場にも欠かせない存在で、各家庭ごとに異なる甘さや香り、食感が受け継がれています。シロップが染みた柔らかな口当たりと濃厚な甘さで、小さめのひと片でも食べ応えがあるお菓子です。

材料(直径20cm四方の型で作る場合)

<生地>
・スジ(粗びきセモリナ粉) 200g
・ヨーグルト 150g
・溶かしバター(またはギー) 80g
・砂糖 80g
・重曹 小さじ1
・無糖ココナッツフレーク(あれば)20g

<シロップ>
・水 200ml
・砂糖 150g
・レモン汁 小さじ1
・ローズウォーター or オレンジフラワーエッセンス 小さじ1(あれば)

・皮を湯剥きしたアーモンド(飾り用) 適量

作り方:

  1. まずはシロップを作っておきます。鍋に水と砂糖を入れて火にかけ、沸騰後弱火で5分煮た後、レモン汁を加えてすぐに火から外して冷ましておきます。

2.ボウルにセモリナ粉、砂糖、ベーキングパウダー、ココナッツを混ぜます。

粉類とヨーグルト、溶かしバターを混ぜているところ

3.ヨーグルトと溶かしバターを加えてよく混ぜ、バターor油を塗った(もしくはクッキングシートを敷いた型に手で押し広げるようにして生地を入れ、表面を平らにならします。

型に入れて生地をならし、その上にシロップを

4.スプーンなどで1.でつくったシロップを表面に塗り、生地に切り込みを入れます。その後、湯剥きしたアーモンドを等間隔でのせて、再度上からシロップを薄く全体に塗ります。
(シロップを何度も塗ることで、焼き色が綺麗につきます。)

5.180℃に予熱しておいたオーブンで25〜30分、表面がに焼き色がつくまで焼きます。

6.焼きあがったらすぐにオーブンから取り出して、まだ熱いケーキに、冷ましたシロップを少しずつかけて染み込ませます。

7.切り分けてお召し上がりください!少し温かい状態でも、完全に冷めて味が馴染んだ状態でも美味しくいただけます。

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この記事を書いた人

出雲國の辺境の地から、現代社会の歪みとパレスチナへの皺寄せを憂い、何かできることはないかと模索しています。料理や語学などの文化的観点からのアプローチが主になりそうです。イスラーム圏のお料理を提供するカフェ・アッサラーム(売上の一部をパレスチナ支援へ)を不定期開催中。