中東料理のなかでも知名度が高いファラフェルは、古代エジプトのそら豆のコロッケから派生してできた料理だと言われています。
パレスチナだけではなく、レバノン、シリア、イラク、ヨルダン、イエメンといった多くの国で長い歴史と人気を誇る料理ですが、それぞれの地域によって材料や形など特色がみられます。
パレスチナのファラフェルの特徴は、主にヒヨコ豆を使うこと(そら豆と混ぜるパターンも見られますが)と、パセリをたっぷり加えることです。
材料(直径3~4cm程度のもの約30個分):
・生地
-乾燥ひよこ豆 500g(※水煮缶ではできません!)
-玉ねぎ 1個
-にんにく 4片
-イタリアンパセリ 1束(適量)、ミント 少し(あれば)、コリアンダー 少し(あれば)
-塩 小さじ2
-黒胡椒 小さじ1/2
-クミンパウダー 小さじ2
-コリアンダーシードパウダー 小さじ1
-重曹 小さじ1/2
・揚げ油
・フードプロセッサー
作り方:
- 乾燥したひよこ豆を、一晩(約8時間)以上水につけておきます。

2.もどしたひよこ豆の水をしっかりと切り、フードプロセッサーにかけて少し粒が残るペースト状にします。
水気が残っていると成形が難しくなってしまうので、注意してください。
3.玉ねぎとにんにくを適当な大きさに切り、茎を取り除いてざっくり刻んだイタリアンパセリと一緒にフードプロセッサーにかけます。

(もしパセリの他にもミントやコリアンダーの生葉があれば、パセリと一緒に少し加えると爽やかで深みのある味わいになります!)
4.ボウルに2・3を入れて塩とスパイス、を足して手でよく混ぜ合わせます。そして、生地を扱いやすくするために、冷蔵庫で最低30分ほどねかせます。
5.冷蔵庫から出した生地を成形します。一握り弱ほどの生地を手で押し固めて、直径3cmほどの円盤型にします。
球形など違った形でも大丈夫ですが、大きかったり厚みがありすぎると中まで火が通りにくいので注意してください。

6.十分に揚げ油を熱した鍋に、成形したファラフェルを入れます。数分したら裏返して、もう数分こんがりと色がつくまでしっかりと揚げます。
油の温度が上がりきっていないところに生地を入れてしまうと、ばらばらになってしまうので注意してください!
揚げあがったら油をきって、できあがりです。

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ファラフェルは、パレスチナではよくタヒニと呼ばれる練り胡麻のソースや、シャッタと呼ばれる唐辛子のソースと一緒に食べられます。
日本では、タヒニの代わりにヨーグルトソースがお手軽でおいしいです。

◎タヒニソース
タヒニ(白い練り胡麻) 大さじ3、レモン汁 1個分、ぬるま湯 大さじ2、塩コショウ 少々、にんにくすりおろし 一片分を混ぜてつくります。
◎ヨーグルトソース
ヨーグルト 大さじ3、塩コショウ 少々、にんにくすりおろし 一片分を混ぜてつくります。

